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慎之介の卒園式にはワンワン泣けたのに、意外と泣けなかった凛之介の卒園式。でも今頃になってジワジワ来ています。

 

7:00~20:00まで預かってくれる保育園で、これほど長時間預かってくれる保育園は多くはないはずです。仕事の関係で20:00過ぎてしまった時も、「お仕事お疲れ様!」と、逆にこちらの方を労ってくれたりして。

 

「お父さんお母さんはとにかくお仕事頑張ってきて。子供のことは大丈夫だから。」と、いつも背中を押してくれます。凛之介は一度も保育園に行きたくないと言いませんでした。逆に3日くらいお休みすると、保育園に行きたいと言うくらいでした。

 

日本中の保育園がこすもす保育園みたいだったら・・・。いつもそう思っていました。

 

卒園式では、父母代表で挨拶することになっていましたが、私が想像していた状況設定とは違い、挨拶文を考えて印刷までしておりましたが、急遽即興で挨拶をさせて頂きました。

 

でもせっかくなので、考えた挨拶文を下記に掲載したいと思います。なるべく短く9年間の想いと感謝の気持ちを書いたつもりです。お時間があれば、読んでみてください。

 

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「平成27年度こすもす保育園卒園式父母代表挨拶」

 

いよいよこの日が来た思えば、今はとても寂し気持ちで一杯です。

 

この保育園にお迎えなどで来れば、いつも道路からは、まるで3等身のお人形さんみたいな0~1歳児のまめっちょ組の赤ちゃん達が出迎えてくれて、心を和ませてくれました。いつも楽しそうなその表情に、慎之介や凛之介もそうだったのだろうな~と。

 

我が木村家も、ハイハイが出来るかどうかの頃から子供を預けることになりました。当初こんな小さい時から保育園に預けるなんて、子供が可愛そうだと思っていた私でしたが、やはり仕事の関係上仕方のないこと。しかしそんな私の考えを変えてくれたのがこのこすもす保育園の保育でした。

 

親子共々、保育園での朝のお別れは大変つらいものがありますが、「5分後には笑って元気に遊んでいますよ!」と保育士さんに教えられると、こちらが拍子抜けするほど親としての自分の存在を疑いました。現にその頃の子供の中の序列は「お母さん→担当保育士さん→お父さん」の順番で、当時の私は完全に保育士に負けていました(笑)。

 

それでも夕方となれば、親と別れて保育園で頑張ってきた気持ちも限界が近づくようで、特に乳児のころの長男慎之介は、毎回親の顔を見た瞬間大粒の涙を流してくれたことを覚えています。

 

少し大きくなって乳児から年少のにんじん組にもなれば、今度は「もうお迎えに来たの?早すぎる。」などとぬかし始め、迎えに来たのに30分は待たされるなんてことはざらでしたね。仕事の忙しい時期は20時まで預かってもらうこともあり、「今日は最後までだから補食ね。」なんて言うと喜ぶ始末。そんなに家よりも保育園の方がいいのかと少し怒りが湧いたりして。

年長のかぶら組にもなればハイハイしていた頃の面影もなく、お迎えに行けばやんちゃ頃に育ったくそガキ共が、もとい、すくすく大きく育ったお坊ちゃまお嬢ちゃま達が、まるで私は聖徳太子かとツッコミを入れたくなるほど同時に話しかけられたり、肩車・おんぶに抱っこ、さらにはパンチにキックまで飛んできたりして・・・。

 

そんな手荒い歓迎も想い出の1つのではありますが、やはりかぶら組のこの1年間の行事の思い出は別格でした。特にみんな一緒に海で遊んだ卒園旅行。一回り頼もしくなって帰ってきたお泊まりキャンプ。大いに盛り上がって泣いた運動会。父母の真剣勝負障害物リレーも、有終の美を飾ることも出来ました。かぶら組のみんなが雄叫びを上げながら何度もガッツポーズをしてくれて本当に嬉しかったです。初めて親らしいことが出来た気分になりましたよ。そして、1人1人が輝いていた大きくなったお祝い会の劇「エルマーの冒険」。園児から憧れの眼差しを浴びていた芋パティーでのホスト。これらはかぶら組ならではのものがありましたね。 私としても1つ1つの行事が終わるたびに、これも最後だな~といちいち感傷的になっていました。

こすもす保育園に通ったこの9年間は、私の人生の中でも大きな9年間になりました。ページ数はかなり分厚くなるでしょう。子育てってとても楽しいことで、それは子供だけでなく親も一緒に成長していくからなのでしょうか。これもこすもす保育園に教えて頂いた事でもあります。また、かぶら組のお父さんお母さんとも仲良くさせてもらい、保育園ライフがより豊かものになりました。

 

3月にもなれば、さすがに子供もお別れの時期が近づいてきていると感じていたようで、あれほど小学生になりたいと言っていたのに、友達と別れたくないとぼそっと漏らしていた凛之介がいました。物心がつかないうちから一緒だった子供たちにも、まるで兄弟のように育ち遊んできた子供たちにも、別れの時はやってきます。

 

そう、みんなと別れるのは辛いけれど、旅立ちの時が来たようです。最後にもう1度だけ大きく深呼吸して、こすもす保育園の空気をめい一杯吸い込もう。こすもす保育園で教えてもらった「やさしさ」「思いやり」「勇気」「頑張ること」「諦めないこと」など、それらをめい一杯吸い込もう。もう一度君たちの胸の中に、それらをしっかり刻み込みこもう。それを忘れなければ、これからもきっと大丈夫。だって君達は、こすもす保育園ですごした想い出の中で、いつでも繋がっているのだから。これからもずっと友達であり仲間なのだから。

 

さゆりちゃん、伊藤さん、清水さん、そしてこすもす保育園に関わる全ての皆さん。本当にありがとうございました。そしてお世話になりました。

 

「かぶら組の子供たち、さあ冒険に出掛けよう!」

「エルマーのように。」

平成28年3月26日、今日も爽やかな風が吹いています。

平成27年度こすもす保育園卒園式 父母代表 木村 照臣

 

「愛知洗い人」木村 照臣

(株)木村クリーニング

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