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慎之介とお母ちゃんは剣道の遠征試合でいない日曜日。凛之介と何をして遊ぼうかとインーネットを見ていたら、飯田線臨時急行秘境駅号のお知らせを見つけてしまいました。

飯田~豊橋の間を約5時間掛けて飯田線の秘境駅巡る特別列車です。
各駅電車も止まりたくないような駅に止まり、特急電車が止まるような駅は通過するというとても不思議な臨時急行です。

飯田~豊橋の間には、全国秘境駅ランキングベスト10に3駅もランキングインしておりました、その3駅をはじめ計6駅ほどの秘境駅に停車していきます。

前日に切符を買いに行きましたが豊橋発は満席でした。しかし、飯田発が4席空いており、そのうちの最後尾の1D窓際を押さえることができました。

5時間の旅になるので、年長さんで電車料金がかからないとは言え、凛之介を膝の上ではきついなと思っていたのですが、さすがに前日では隣り同士の2席は確保できませんでした。

それでもなんか念願がなったような気分は、もしかして凛之介の為でなく自分の為の旅の証拠(笑)。もちろん、電車に乗れると凛之介も楽しみにして二人してお布団に入りました。

名古屋から飯田へは、朝8時のバスで2時間と少し。10時過ぎには飯田駅に到着。電車の出発時刻まで3時間ほど。初めて訪れた飯田の街をゆっくり散策するとともに昼食場所を探し、新蕎麦の時期でもあるこの時期に美味しそうな店を見つけたのが「そば処かざこし」でした。飯田駅から徒歩10分ぐらいのおそらく中心街の一角と思われるビル1Fです。

お店の中もとても綺麗な創りで、今まで歩いてきた飯田の街の雰囲気とは違った和モダンな感じでした。そしてこのお店は大正解。今までの中で一番というほどざる蕎麦美味かった~。

さて駅に着いて出発の時間を待ちます。しばらくして駅に滑り込む豊橋方面から来た「特急伊那路」が、折り返しの「臨時急行秘境駅号」に変わります。ツアー客もどっと押し寄せてきて、その中には2度目とか話している人もいるので、どうやら季節ごとに走らせている企画列車かも知れません。

それぞれの各秘境駅に5~20分停車して駅ごとに違う情緒を味わっていく訳ですが、さすがに3両編成満員の乗客達が一斉に降りてくると、情緒感が薄れてしまうのが欠点でしょうか。

しかし普通なら、一度電車から下車しようものなら2時間は電車が来ない。いくら情緒があるとは言えやはり2時間は辛い(笑)。そんなこの秘境号のありがたみが実感できる時刻表、いつもなら丸一日の時間を以てしても誰も見ることもないでしょう。

「集落まで徒歩1時間」とかのふざけた案内矢印看板(笑)があったりで、もちろん車で行けるような道でもないですし。それにしても全国秘境駅ベスト10に3駅もランクインしているのは伊達じゃないなと思わせる飯田線の凄さは、臨時急行を走らせるに充分価値が有ります。

興奮状態の凛之介は、当然大人しく膝の上に座っていることも出来ず、ドアからの景色に張り付け。もうすぐ駅に到着のアナウンスが響けば、一刻も早く席を立ってドアまで来るようにと毎度催促され、駅に着けば誰よりも早く下車することに命を掛けているような感じです。

各駅で充分楽しんだ後、最後に停車した駅からは約2時間ノンストップで豊橋に向かいます。隣りのおばさん、いやお姉さんがとても気さくないい人で、凛之介の相手などもしてくれてとても楽しい臨時急行秘境駅号の旅となりました。

18時ちょい過ぎぐらいに豊橋の到着。この豊橋で「豊橋カレーうどん」でも食べて帰るつもりでしたが、それよりも今日は日曜日。19:30からのNHK「ダーウィンが来た!」に間に合うなら、ご飯も食べずに家にまっしぐらに帰ると言うので、泣く泣く「豊橋カレーうどん」を食べずに帰りました。

でも、楽しい凛之介との旅でした。

今度は近鉄リゾート特急「しまかぜ」の旅を計画しています。年長の凛之介と2人だけなら、意外とお金が掛からないことに今頃気づきました。もっと早くからいろんな計画立てれば良かった。慎之介には「ずるい。」と言われますが(笑)。

「愛知洗い人」 木村 照臣

(株)木村クリーニング

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