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非常に高い温度のかかった油は、乾性油となります。
灯油を溢し洋服全面に被った品物が年に何回か出ますが、油性系に強いドライクリーニングすれば、キレイさっぱり落ちます。
が、この乾性油はびくともしません。それほど同じ油の種類でも違ったものになってしまいます。
他店で洗って落ちなかったと言っては、かなりの遠方からお越し下さったお客様です。
洗って落ちなかった・・・、そりゃそうでなるのも自然の成り行きです。
結果論的にさらに言えば、「愛知洗い人」でなければ、シミ抜きしても落とせなかったとも思います。
ここからは、実際のシミ抜きの話です。
大きさは2~3㎝ほどですが、思ったよりも時間が掛かりました。やはり手強い相手です。
シミは面で考えることが多いですが、写真でも分かる通り、今回は3D構造(笑)。
しかも、生地の中の部分までしっかり落とすのが大変。
しっかり薬品を浸透させて、薬品の効力を上げるために、これまたしっかり温度を掛ける。もちろん生地をよく観察し、どれだけ温度を掛けるかは生地との相談になります。
どうしても落ち切らないので、色素も有るかもと思い漂白も行いました。
シミ抜きが終わり思ったこと。
広範囲だっらやりたくね~(笑)。
「愛知洗い人」木村 照臣