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襟の黄ばみ取りは、「愛知洗い人」にとっては基本的なシミ抜き。
決して簡単に取れるわけではないが、にっちもさっちもという場合はかなり少ない。
しかし・・・
今回の場合は・・・
死ぬほど・・・
黄ばみ取りなので、とにかく基本のシミ抜きなのは一緒だが、完全に綺麗になかなかならない。
綺麗にしたところで、一見元々黄ばんではいなかった様に見えた部分もやはり黄ばんでいた。
無理だ。部分部分で作業をしといたら、丸一年掛かる(半分マジで)。首元から前見頃までぐるっと一回りある襟なのだ。
黄ばみの原因は、たんぱく質の時間経過による変色なことが多い。襟なら尚更そうであろう。
テストをすれば極僅かに色が出たが、漬け込みに耐えられるレベルと判断し、全体漂白とたんぱく質分解酵素によるシミ抜きに変更。
漬け込みが終了後、残っている黄ばみは部分的処理でやっと綺麗に。
仏のテルとはよく言ったもので、作業時間的にまたもや大赤字で終ったお話しでした(笑)。
さらには、お陰様で、木村クリーニングの建物が1度傾きました(笑)。
お客様にとって高額なシミ抜き料金に思えても、高額になるにはキチンとした理由があります。
「復元再生加工」にてシミ抜き処理をしなければいけないケースは、どれ1つとっても、例え「愛知洗い人」にとっては基本的なことであっても、楽なシミ抜きは1つもありません。
どうか、ご理解下さりますようお願い申し上げます。
「愛知洗い人」木村 照臣