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11月12日は瑞穂小学校学芸会の日。午前中は4年生慎之介と1年生凛之介の劇の演技を観て、午後からは13日の近畿大会に向けて和歌山県は御坊市に向かいました。
私は初めてお泊まり遠征に同行。運転者要因として慎之介の付き添い。凛之介はお母ちゃんとの水入らずですごせるとあって、それはそれで楽しみにしていた週末でした。
宿舎に向かう途中、どこかで夕食を取るため高速SAに入ろうとしていましたが、最後のSAを見事に通過(笑)。かなりの田舎の町で、20時近いこの時間。コンビニ弁当が現実を帯びてきたその瞬間、誰かがネットで宿舎から3分ほどの場所で、食事処を見つけてくれました。
最初に言っておきます。今回の遠征の最大の収穫は、その食事処の発見でした(笑)。私は海鮮丼を頂きました。現地の美味しいものを頂けて、もう十分な気持ちです(笑)。
大会当日の朝は宿舎を6時出発。前日は車の中ではバカ騒ぎ状態だった子供達も、道着・袴・防具をつければ、気持ちの切り替えは十分なようです。
会場には6;30には到着。直ぐさま体育館にてアップに入ります。その後朝食をとって本場に備えます。
昨年は団体戦低学年の部優勝。当然今年も優勝を目指します。近藤杯で負けてもう負けたくないの気持ちと、そこからのリスタートの気持ちの両方あったと思います。
そうそうたる道場が参加している今大会。強豪道場が多数存在する関西地区での大会は、いつもレベルの高いものになります。
洗心道場低学年チーム、慎之介は中堅で挑みました。久々に慎之介の生試合を観戦とあって、試合前は私の方が緊張していたかも知れません。
しかし慎之介やチームの勝ち負けより、私の最大の目的は慎之介の癖の直り具合を観る事でした。癖を直すことを目的に、1日平均500本のタイヤ打ちを日々の課題とし、約1ヶ月間頑張ってきたその成果が、どの程度のものなのかを見定めることが重要だったのです。
「構え(姿勢)」「上半身が突っ込まず腰で動くこと」「左手で打ち下ろしタイヤからの竹刀の跳ね返りを約10センチで抑える」の3点を徹底的に意識して練習してきたその成果です。
試合の方は3回戦にて前対戦時本数差勝ちの辛勝だった「せた魂さん」と対戦。2回戦の試合時に、横から鋭い「せた魂さん」の視線を受けてました。そして今回も3-2ときわどい勝負となりました。
何とか勝ち進んでいくものの、調子のなかなか上がらない子もいたりで、少々不安な決勝戦を迎えます。
慎之介は途中1本取られた場面もありましたが、オール2本勝ちと調子はまずまずと言ったところでしょうか。
肝心の癖の方ですが、長い間についた癖を1ヶ月でなかなか直るはずもありませんが、私の目には半分位良くなってきたのではと感じました。「メン」に鋭さが出てきたような気がします。師範長はどう感じたのでしょうか。
さて決勝戦。何度か対戦して勝ってはいますが、その都度チームの成長を感じる「砂山さん」となりました。2試合連続代表者戦まで持ち込み逆転勝利を収めて勝ち上がって来たようです。
先鋒次鋒引き分けで来て、慎之介は2振りで2本勝ちして勢いの出る勝ち方。そしてチームでも一番安定感のある副将M君に回せました。
引き分けでも十分な状況だし、何度か手合わせもしている相手でいけるのではと思っていましたが、早々と1本取られてしまいました。まだ十分時間のある中取り返せると私も思っていましたが、相手も取られまいと必至でしたね。
ここでまさかの1本負け。でもまだ本数差でアドバンテージがある中、大将戦は引き分けでもいい状況でした。
しかし、相手大将は大将超強敵。2試合連続で自らの力で代表者戦も制して逆転勝利を演出して波にも乗っています。
そして今回は、うちの大将も相手の精神力にやられた感がありました。1本取られ積極的に攻めに出ていましたが、堂々逃げ切られました。今日は調子が絶不調だったのも響きましたね。
それにしても、砂山さんの副将・大将での逆転、本当に見事でした。
私自身はチームが負けたことより、うちの2枚看板の抑えのエースが揃って負けたことの方が最大の驚きとなりました。
試合後、全員がボロボロ涙を零して泣いていたのが印象的でした。悔しい涙を流す、とても大事なことでよね。これでうちのチームはまた一回り強くなれそうです。
そして帰り道。車の中の子供達は、行きよりも騒がしかった。道着を脱げば、やはり気持ちの切り替えは十分だったようです(笑)。
しかし、あの涙は何だったのであろうか(笑)。
「愛知洗い人」木村 照臣