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汗による脇の脱色、予めウェットクリーニングで残っているかもしれない汗等を除去してある。
脱色は写真の部分だけでなく、両脇後ろ側・背中の一部までに及んでいた。
骨の折れる作業になりそうだ。直感が走る。
「骨は折っても 心は折れるな!」
そんな標語が脳裏をよぎる今日の私は、調子が良さそうだ。
0と1の間に無限の数字があるように、色補正の仕事も、白と黒の間の無限から1点を見つけ出す作業でもある。
今日の予定は何も入れていない。この色補正の仕事は時間を区切られることを嫌う。
今日という私の覚悟は決まった。
「いつやるの?」「明日でしょ! 今でしょ!」と心の中で叫び、
「色補正 腕がなるなる 復元再生加工(字余り)」などと俳句も詠んでみる。
やっぱり今日の私は調子が良いらしい。ノーベル文学賞ですら視野に入ってくる。
作業に入った。すでに方向性は見えているが、あと少しだけ何かの色が足りない。
あと赤を半滴と思いつつ、大きな玉となってポットン!
目の前で何が起きたのかを理解しようとしない私に、額は汗をかいてみせた。
しかし、この色で取り敢えず試せば、次は完璧な色を作れる。筆はブラウスに走っていった。
「色が合っている!」
間違いない、今日の私は絶好調だ!
実は計算通りなのだ。そう先ほどの現象も、寸分違わず計算通りだったのだ。
自分が恐ろしい… 後からなら何とでも言える(笑)。
シミを落とすだけでなく、色補正も私達「愛知洗い人」が出来ることの1つです。
ここ愛知のクリーニング業界を引っ張っていく、そんな覚悟が「愛知洗い人」なのです。