before+画像を拡大する

洗心道場において道場の代表の証でもある「洗心胴」がAチームを表し、「東院胴」がBチームを表します。

先鋒3年生以下・次鋒4年生以下・中堅5年生以下・副将大将6年生以下と定められた今回の武道館大会。慎之介はBチームの3年生以下先鋒の選手に選ばれ、「東院胴」が初めて我が家に来ました。

慎之介はとっても嬉しそうに、「胴を着けたまま寝ようかな。」と訳の分からないことを言っています(笑)。ある意味それだけ今大会は楽しみにもしていました。

AチームBチームと言っても、力関係はほぼ互角。慎之介自身も一番高いところを目標としていたと思います。お互いが決勝で対戦することが目標だったと思います。

道場の各世代のエースが出てくることになるであろう今大会は、「後ろに行けば行くほど勝ちにくくなるから、前が勝負だぞ!」と、そんなことを言われました。

相手にとって引き分けでもいい状況を作ってしまうと、いくら我がチームの副将・大将でも、守りにくる相手に勝つことは容易なことではないとの意味だと思います。

2月14日の天気予報は特に風が強く大荒れだと言っておりましたが、雨は降ったものの全然大したことがなかったのですが、愛知県武道館は洗心道場にとって大荒れでした(笑)。

東院の1回戦は2-0で勝利。先鋒・次鋒で上げた勝利でそのまま逃げ切りました。今回の大会は、このメンバーでやはり2分で勝ちきるのは簡単なことではないのだとの印象を残しました。

2回戦は4-0で勝利。慎之介が引き分け後、その後はきっちり全員が勝利です。2回戦の慎之介はやりにくそうな感じで結局最後まで1本取れませんでした。

自分の苦手なスタイルの相手からも、2分でどうやって1本取ってくるかは今後の大きな課題になりました。

さて3回戦です。1-2で負けました。

慎之介は勝ったものの途中逆転され、最後は2本勝ちしても代表者戦という状況まで追い込まれ、最後の大将も結局引き分けで終わってしまいました。

今回は私自身が責任を感じております。慎之介の団体戦は初めての観戦ともあって、少し浮かれすぎました。油断していたということです。

対戦することになるであろうチームの試合もまったく観ることもなく、無条件である程度上までは勝ち上がっていくものだと思っていました。

きっとこの様な気の緩みみたいなのは、自然と子供たちに伝わっちゃうのかなと…。「やばい!」と気づいた時には相手チームが「行ける!」と、もはや波に乗ってしまった状態。

とにかく後悔だけが残る試合になってしまいました。まるで何か忘れ物をしてきたような感じです。

そして同じ頃Aチームも負け、洗心道場にとって愛知県武道館内は大雨でした。

中京大学に行っていた師範長に試合結果のメールが届く頃、おそらく今年初の台風が発生したことと思います。その台風は勢力を拡大しながら、火曜の稽古日には洗心道場が暴風域に入るものと思われます(笑)。

でも今回はきっちり怒られるべきだと思います。もちろん、私も一緒に怒られなければいけないメンバーの1人なのですが…。

大会の初めの挨拶で、「礼をしっかりやりましょう!」との言葉がありました。形として礼式は当然正しくするべきですが、礼をするというその本質は、対戦相手をリスペクトすることのはずです。

対戦相手をリスペクトして戦いに挑めば、当然礼式初め気持ち試合内容も自然とそれが表されるのではないでしょうか。今回私は相手チームをリスペクトしていたのかと問われれば、恥ずかしながら私はそれを出来ていませんでした。

子供には対戦相手をリスペクトしようと話すつもりです。誰だって1つでも多く勝ちたいと必至で試合に挑んでくるわけですから、そんな相手をリスペクトして自分も全力で挑む。きっと気持ちの面においても剣道の内容においても変化が起きるのではと、そんなことを期待したいです。

それにしても今回優勝した武徳さんの準決勝・決勝は凄かったです。2試合とも2敗した崖っぷちのところから後ろ3人でひっくり返す。負けたものの、前2人の気持ちの入った剣道が、後ろの3人に伝わっていたのだと思いました。

慎之介もただ勝つだけでなく、例え負けたとしても気持ち・気合の入った剣道で、後ろにそれらが伝わるような剣士なってもらえたらと、そう思った次第です。

「愛知洗い人」木村 照臣

 

(株)木村クリーニング

この記事を書いた

(株)木村クリーニングについてお店情報を見る

瑞穂区において、3代つづく老舗クリーニング店として多くの皆様に認知して頂いております。そして、これからもよろしくお願いいたします。