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4年生以下の低学年団体戦ではなく、久しぶりに小学生の部の大会となった11月22日の凌雲館大会。前3人が3年生・副将4年生・大将6年生での構成の光雲剣友会(洗心Cチーム)、慎之介は次鋒で出場しました。

武道館で全国大会を戦ったメンバーでの久々の大会。今でも低学年中心のこのメンバーでもぎとった武道館での1勝の興奮を忘れてはいません。

この大会は北陸中心に関東・関西・東海地方の強豪道場も多数参加のあるレベルの高い大会で、去年慎之介は2年生の個人戦に出させて頂きました。一道場1人しか参加できない規定であるが故に、出場者全員各道場のエースというレベルの高い個人戦でしたが、優勝した同門M君に敗れたものの、慎之介は3位入賞。さらにI君もベスト8に入り、みんなの活躍ぶりが印象的でした。

ちなみに当道場は、洗心・東院・光雲の3つの名前をもっているので、この時はそれぞれの道場名で3人出場させて頂いた訳です。

前日は錬成会、そして112チームのエントリーがあった大会当日。慎之介は3回戦までは行きたいと言っておりましたが,、やはり低学年中心のメンバーなので、どこで負けてもいつ負けても不思議ではありません(笑)。

にも関わらず、1回戦シードで2回戦からの出場。いきなり1つハードルが上がったところからの戦いで、なんでやねんって感じですかね~。光雲よりシードにならなければいけないチームがたくさんあると思うのですが(笑)。

しかし、この日の慎之介は調子が良さそうでした。一振りで決める場面もあれば、決まらなくとも2発3発と打って行けていました。攻めつづけたあと、今なら打てると単調にきた場面を返し技で仕留めたりと、動き自体も良かった感じです。最近少しずつ調子が上がってきている感じがしましたが、それは事実であったことを物語っているようでした。

2・3・4回戦と短時間のうちにスッキリ2本勝ちを収めておりました。後ろに行けば行くほど厳しい相手になるだけに、次鋒慎之介での勝ち星はもちろん本数差でもリードして置きたい場面で、その役目を果たせた感じです。

それでも4回戦の相手は武徳さんで、5人終わったところで追いつかれ代表者戦となりました。武徳さんと言えば名古屋の名門道場。洗心Aチームと互角にやりあうチーム。逆に代表者戦までいったことが不思議なくらいでした。

当然6年生大将対決だと思っていた代表者戦を前に、なぜか慎之介が面をつけようとしています。なんと、3年生慎之介が代表者で行けとの師範長の判断です。

同じ小学校の先輩であの武徳さんの大将、実力は折り紙付きです。バイオリズムの上下が激しい慎之介ですが、今日は調子が良さそうだったことも決断の1つになったのかも知れません。良くも悪くも「まさかっ!」のある慎之介の、良い方の「まさかっ!」に期待してくれたのでしょうか。

私的には、まともに打ち合って勝てるはずもありませんが、意外と返し技でも1本取って来ることの出来る慎之介、そんなとこに賭けていたのではと思います(全然違うかも(笑))。

勝負はすぐにつきました。

相手の打ちに対して慎之介は「すり上げ面」で対抗。
振り返り間合いを詰める時、当然身長も高く竹刀の長い相手の方が先に打ちの間合いに入りますが、その相手の打ち込みを警戒してか慎之介は面を守りにいくように竹刀をすっと横にして上げました。相手も打ってくると思ったのか同じ様な動作をした瞬間…

「ここ~っ!」

って思ったと慎之介は言っておりました。

守りの動作だったはずの竹刀が爆発的な加速度をもって、頭の上で円を描く剣先と共に相手の「コテ」に飛んで行きました。相手もすかさず「メン」を打ってきましたが、明らかに慎之介の「コテ」の方が先に捉えていました。

また教えられてもいない技(?)をやってしまいました(笑)。そう、けっして褒められるような1本では無いのだと思います。

でもどんな形であろうとも、本能的に打ちどころを捉えるセンスはあるのかも知れません。そして昔同門の子が、「慎之介は、竹刀がどこから飛んでくるか分からないからやりずらい。」と言っていたことをこの試合で思い出しました。

しかし、この時の剣スピードは本当に早かった~。そして竹刀をぐるりと回した打ちだったにも関わらず、よく正確に「コテ」を捉えることが出来たな~とも思いました。

審判の3人が旗を上げるが早いか、師範長が思わず立ち上がるが早いかが印象的なビデオ、まさしく奇跡の瞬間でした。

でもその後の準々決勝の昭島さんとの対戦は2本負け。先方のM君は引き分けで来ただけに負けて元々ではなく、なんとか粘って欲しかったです。

それでも結果的にベスト8と大健闘。師範長からチーム全員アイスクリームのご褒美をもらったそうです。

さて、また次の試合が待っています。

「愛知洗い人」 木村 照臣

 

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