そんなバナナ　２！　それでもやるのです。「家庭洗濯による、ワンピースの移染。」

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スカート部分のかなり濃いエンジの色から上半身部分の白に、薄らピンクがまだらに移染しておりました。
表の目立つ部分の移染除去で見積もり、裏の見えない部分はシミ抜き対処外としてお客様より了承を頂きました。

一部分に限られるならまだしも、本来移染除去は広範囲に渡ることが多く、漬け込みなどの全体処理でなければ途方もない作業になります。
しかしながら今回は他の物からの移染でなく、ワンピースのスカート部分からの移染なので、全体処理は選択肢にありません。
一箇所づつの処理のため、見積もりも少々高額になりました。

部分部分の作業のため、それなりに時間が掛かることは覚悟しつつも、移染除去は順調に進んで行きます。
が、しかし、ここで悲劇が発覚！

移染除去が完了した部分と他を比べると、実はさらに薄らと全体がピンクに染まっている事に気づき、心はブルーに染まっていきます（笑）。
「そんなバナナ、俺は何も悪いことはしていない、この世には神も仏も無いのか～！」と叫んでみても、その事実は変わるはずもなく…。

私、やらかしちゃいました。見積の2.5～3倍の料金が適正価格。薬品代だけでも鼻血ブー状態。でもです、受けた以上はそれでもやるのです（キリッ！）。

もはや部分的に収まらず、上半身全体の移染除去となり、先ほど書いたあの途方もない作業に突入です。

でも、お客様が綺麗になったと喜んで貰えたならそれでいい。
でも、お客様の笑顔の分だけ私は涙を流していましたよ（笑）。

復元再生加工、染み抜き職人集団「愛知洗い人」、これからも我らに期待して下さい。
お客様を笑顔にしてみせますよ！